昨日、動物高度医療センターの決算説明資料がアップされていたので詳細確認していこうと思います。
業績推移
売上高は着実に伸びているものの、利益は下がってしまっています。
数字のみ見るとマイナスポイントに見えますが、その原因は、東京病院開業準備による人員増、備品の購入不動産担保、新規資金の調達費用による影響ということがわかります。
東京病院は1月開業でしたので、設立に関する費用が先行し収益を押し下げたものだと推測されます。
今年度は、東京病院の収益はフルで聞いてきますので、来期は利益の増加が見込まれます。
今期の業績予想からわかるように、利益水準は大幅に増加しています。
外部環境
次に、ペット業界を取りまく環境です。
日本国内でのペット数は年々減少しており、ネガティブ要素がありますが、1世帯当たりの動物病院代の年間支出額は大幅に増加しており、動物にお金を変えていることがわかります。
また、これに合わせて、ペット保険の加入者も増えています。
保険適用になれば高額な医療も保険で賄われ、高度な医療を受けさせる飼い主が増加し動物病院の収入は増えるものと思われます。
成長戦略~動物医療業界の総合企業へ~
成長戦略として下記4点あげられています。
1、拠点の拡大
2、対外活動の強化
3、人材確保
4、新規事業の拡大
この中で特に気になるのは、2点
一つ目は、大阪病院の開業延期と人材確保です。
拡大するためには人材が必要になってくると思われますが、日本の企業で問題になっているように人材をいかに確保していくのかが課題かなと思います。
大阪病院の開業延期も決算短信では、人材の充実を優先とありましたので、人をしっかりと確保し、高度医療にふさわしい人材に育てていっていただきたいと思います。
2つ目は、新規事業の拡大です。
ここにMAも活用した事業領域の拡大とあります。
どういった新事業に取り組むのかとても楽しみです。
最後に
成長戦略にもあるように、動物医療業界の総合企業へ成長していってもらいたいです。
この分野で上場している企業は少ないと思いと思いますので、オンリーワン&ナンバーワン企業を目指していただきたいです。